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「よかったー!僕らこの店ではオープンにしてるからさ!無理だとキツいでしょ?」  笑いつつ佐倉さんは軽く店長の頬にキスをする。  店長はちょっと避けつつももう諦めているのかされるがままだった。  さっきまでのイメージとはちょっと違う。 「ってか、店ではってことは宮部も知ってるんですか!?」 「ん?最初に確認したからね!みやくんも知ってるよー!」 「じゃあ、俺ら……」 「ん?」  さすがに退かされた佐倉さんはさっき座っていたイスに座りながら首を傾げた。 「宮部って……何か……」  探るように聞くと、佐倉さんはにっこりと笑う。 「へぇ……そうなんだ」  微笑まれてちょっとドキッとすると佐倉さんはテーブルに両腕をついて立ててそこに小さな顎を乗せた。 「……琉生くんがタチ?あ、でも、まだヤってはない感じ……かな?」  どう反応したらいいのか。  これはもう宮部との関係がバレてるってことか?  頭の中でグルグル考えていると、 「さくさん、琉生くんイジメないで下さいよ」  奥にあった出窓が開いて創介さんが顔を出した。 「佐倉、シフトは戸川と相談しろ。任せる」  店長は立ち上がると店の方に戻って行く。  キッチンを交代した創介さんもこっちに来ると、俺と創介さんと佐倉さんの三人でとりあえず今月のシフトを決めた。

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