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 次の日、授業を終えて教えられた店の裏口から入ってスタッフルームで俺の名前が入ったロッカーを開けた。  グレーのシャツに黒のスラックス、焦げ茶のネクタイをして、黒のロングエプロンを腰に巻く。  ふと置いてあった姿見に映る自分を見て何か照れくさくなった。  勢いでやることにはしたがバイトは未経験。  急に緊張してきてフーッとゆっくり息を吐き出すとスタッフルームからフロアに出た。 「こんにちは」 「おー!似合うねぇ!俺も金髪ピアスは卒業か?」  カウンターに待機していた金髪の確かにピアスが俺より更に数倍多い男がニヤリと笑う。  思わず直立不動で身を固めると、男はケタケタと笑った。 「俺、添田(そえだ)風兎(ふうと)、25歳。よろしくな!」 「添さん!今、挨拶いいからこっち!琉生くんもこっち来て!」  出された手を握り返していた俺は佐倉さんに手招きされてカウンターの奥に向かう。 「今、忙しい時間帯だからごめんね!準備できたらここで手を洗って……今日はまずテーブルの番号と片付けを覚えてもらおうか?」  確かに夕方来た昨日とは比べものにならない満席状態に俺は一気に緊張した。   「添田、これAの3でこっちはBの6」  店長がキッチンのカウンターにドリンクとケーキの皿を出すと、添田さんはサッとトレーに乗せて皿も器用に持って運んでいく。  俺もあんなのできるようになるのだろうか。

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