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 変に汗をかいた俺は思っていたよりかなり時間がかかって洗濯物を干し終えると、一度ソファーに座り込む。 「なら一緒に寝るのを当たり前にして、朝勃ちをヌいてみたら?」  結局きっちり説明した後で言われた言葉を打ち消すように手を振り回した。 「そんなの……」  言いながら時計に目をやって立ち上がる。  そろそろ飯を食って準備しないと一限がある宮部も俺もヤバい。 「宮部?寝てるか?」  そろりと窺うように部屋に入ると、宮部は俺の布団に包まってすやすやと寝息をたてていた。  しっかりと布団を抱いて顔を埋めている姿を見てドキドキする。  こいつの朝勃ち見る前にこっちがヤバいって。  何度か息を吐いて気持ちを落ち着けると、そっとその肩に触れた。 「宮部?そろそろ起きろ」  少し揺すると宮部は「ん」と小さく声を漏らして眉をひそめる。  寝返りをしてこっちに顔が向いて更にドギマギした俺は慌てて窓に駆け寄った。  カーテンを開けて日差しを入れる。 「う……ん……」  眩しさに目を覆った宮部に近づくことはできなかった。 「おはよ」 「ん……おはよう」  のそりと起き上がってほよんとした宮部は初めて見る。  よく考えたら一緒に実家に居た時も宮部はいつも早く起きて母さんと朝飯を作っていたし、修学旅行だって俺が起きる頃には身なりをばっちり整えていた。  俺のベッドに座ったままぼーっとしている宮部を思わず抱き締める。 「ん?ふふ……」  小さく笑いながら顔をこっちに向けて頬にキスをされて、むしろ、不意打ちを食らった俺の方がそのまま固まってしまった。 「あ、ごめっ!その、えっと……」  すぐにその微睡みから覚醒した宮部が慌て出すまで。

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