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「明日も怪しいな……」  創介さんはロッカーを開けつつ奥の出窓を見てため息を吐く。  そこからは佐倉さんの笑い声が聞こえてカチャカチャとグラスなどを片付ける音がしていた。 「早く帰るぞ、な?」  素早くシャツを脱ぐ姿を見て俺も慌ててネクタイを外す。だが、 「……あ、宮くん、うちに居るらしい」 「は?」  赤いチェックのシャツを羽織ってさっさと着替え終えたらしい創介さんがスマホを見て呟いて、俺も反応してしまった。 「……しかも、飲んでんな。あいつ」 「え?」  ため息を聞いて不安しかない。  急いでカーキのパンツを穿いてベルトをしていると、創介さんは自転車の鍵を持ってボディバッグをかける。 「雄吾のやつ、前も酔って莉音先輩押し倒してたことあるから……先行くな。玄関、鍵は開けとくからそのまま入って来いよ」    そんなのを聞いて焦った俺は更に急いで白のロンTをかぶると鍵を持ってリュックを引っ掴んだ。  ロッカーを閉めつつ脱いだ制服はクリーニング用のカゴに入れて小走りでドアに向かう。 『作りすぎたから雄吾さんたちにお裾分けしてくるね』  宮部からメッセージが届いていて、隣に行った理由を知りつつ、不安は消えなくて俺も急いで外に飛び出した。

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