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「……さっき創介さん、怒ってたよな?きんぴら渡して話すだけなら怒らないだろ?」
「それは……」
俺は目を細めると宮部の手を引いてソファーに座らせる。
その横に俺も座ると、手を握ったまま続きを促した。
「……雄吾さん、お酒飲んでて……飲むとその……開放的になるというか……」
「エロくなんな」
言いにくそうな宮部に代わって言ってやると、宮部はコクリと頷いてまたモゴモゴとしながら話し始める。
「で、我慢できないって……じ、準備始めて……」
「は?準備って……え?」
予想以上の言葉に声が少し裏返った。
「……」
無言のままためらうように下からチラッと見られて思わずゴクッと喉を鳴らす。
「あ、洗ったり……その、ほぐ、解さなきゃ……」
目を逸らして言いながらも茹で上がったようになった宮部は俺に抱きついてきて肩口に顔を埋めて隠れてしまった。
「待った。それ……見てたのか?」
「違う!お風呂場に連れて行かれて……でも、戸は閉めたし背は向けてたよ」
勢いよく顔を上げたが、またすぐに隠れて声も尻すぼみになっていく。
背は向けてても戸一枚挟んだとこで雄吾さんが準備するのを聞いていたと……?
さっきの『まだ準』って……やっぱり準備してないって意味なのか?
宮部が……準備?そんなこと考えていたのか!?
顎を掴んでこっちを向かせると、宮部はワタワタと赤くなった顔で逃げようと暴れる。
そんな宮部を俺は力いっぱい抱き締めた。
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