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「俺だけ?」  何となく恥ずかしくてカーキ色の下を脱ぎ捨ててボクサーパンツだけになると、宮部を押し倒すようにベッドに膝をつく。  外れたままのチノパンに手を伸ばすと宮部のモノもまだしっかり硬度は保ったままだった。 「あ……」  下着の上からその竿をなぞってからゆっくり上下に動かす。 「俺のも触る?」  隠れるように、でも、小さく頷いたのを見て下着をズラすと、宮部の手を掴んでそっと導いた。  細くて長い指がためらうように俺のモノに触れる。 「俺も……な?」  宮部のトランクスを下げて直接握ると宮部はビクッと跳ねた。 「……結構、凶悪なモン持ってたんだな」 「なっ、村瀬くんに言われたくないよっ!」 「俺のは長いだけだ」  笑ってそのやけに張ったカリ部分を指先でなぞる。  震える宮部はただ俺のモノに指を添えるだけ。  だが、宮部が触っている……その事実だけで十分だった。 「……何でまた大きくなるの?」 「お前もな」  笑いながら宮部を見下ろしてベッドに落ちていたボトルを手に取る。  パキンと蓋を口で開けてボトルを逆さにすると、宮部の手ごと一緒にしてそこにローションをかけた。 「冷た……」  ピクッと反応する宮部を見ながら笑ってお互いのモノを擦り合わせる。 「ふっ……ん……」  右手はただローションに濡れて添えられているだけになっているが、宮部の左手は慌ててその口元を押さえた。 「顔見えねぇじゃん」  かと言って電気を点ける余裕もその腕を払う余裕も今の俺にはない。  グチュクチュとローションと滲んだ先走りの混ざる水音を聞きながら、リビングからの僅かな光で眉を寄せる宮部を見つめた。

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