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「ちょ……も、離……」
宮部の左手が口元から外れて俺の腕を慌てて掴む。
その声が切羽詰まったようで、更にトロけたその顔を見てしまって俺の胸もドクンと激しく音を立てた。
「……っ」
危うく先に達しそうになって歯を食い縛りつつ、手に集中する。
しっかりと竿を重ねて合わせると擦りつつその先端に指を這わせた。
「あ……ダメっ!!ーーーっっ!!」
泣きそうな顔でこっちを見た宮部がビクンと跳ねて俺にしがみついてくる。
手に熱い迸りを感じつつ、数回まだ手を動かして俺もその欲を吐き出した。
「っ……はぁ……」
空いている宮部の横に転がって息を整えていると、宮部の乱れた息も聞こえる。
手にはどちらのモノとも判別はできない白濁。
「……あ、ティッシュっ!!」
こっちに少し顔を向けた宮部がそれに気づいて慌てるのを見て笑ってしまった。
まだマシな左手でその小さな頭を引き寄せて唇を塞ぐ。
「ふ……んっ……」
クチュ、チュクと音をたてて深くしながら宮部をしっかりと抱き締めた。
ドロドロの右手も指先で軽く触れたのは宮部の腰骨でスーッと動かしていくと宮部がピクッと小さく跳ねる。
思った以上に引き締まったその双丘に手を伸ばすと、宮部はビクッとして身を強張らせた。
「……怖いか?」
「少……し」
舌を引き抜いて聞いてみると、宮部は小さく呟く。
普段なら止めたと思う。だが、まさかの洗ってあるなんて……。
頬、瞼、額、鼻……所々にキスを落としつつ指はその固く閉じた蕾に辿り着いた。
今日はまだ止めてやれそうもない。
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