「待っ！それはっ!!……ダ、メ……っ」 　勢いよく髪を掴まれる。 　でも、そのまま髪を引っ張る訳ではなく、指を差し込んでギュッと堪えるような頭を抱き込む様子に俺は宮部の根本をしっかり持って入るだけ奥まで飲み込んだ。 「っ……くっ……」 　縮み上がっていた竿がピクッと跳ねて少しずつ硬度を増す。 　少し残っている苦味も噎せ返るような宮部の匂いも意外と抵抗感もなく、むしろ興奮して口の中で成長する屹立に舌を絡めた。 　元々女が好きだった訳だし自分にも付いている男だと認識してしまうコレをこんなにもすんなりと口にできるなんて自分が一番驚いている。 　わざと水音をたてて吸い付くとズンッと一気に質量を増して、表面に浮き出た血管を舌先でゆっくりなぞった。 　また口元を押さえていてその腰が少し浮いたのに気づいて再び後孔に指をやると今度はためらわずに指を進める。 「宮部？痛いか？」 　あまりにもの締め付けに第一関節までしか挿らずそれ以上の侵入は諦めて様子を窺った。 　頬に手をやって目を合わせると、涙の滲んだあの真っ黒な目がゆっくり動く。 「……っ、でも……変」 　首を横に振りつつ、助けを求めるように縋り付いてくる姿にまた心臓がうるさく騒ぎ出した。