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「一ヶ月も慣らしても痛いって……」 「だから、さっきさくさんも言ってただろ?そもそもの太さとか長さが違うんだって」  言われてさっきの佐倉さんの指を思い出してしまって思わず俺は自分の右手を目の前に出して見つめる。  それに気づいた宮部にすぐに叩かれたが。 「俺は雄吾にはプラグで拡張したけど……」 「プラ……」  全部を言う前に宮部はプルプルと頭を振った。そして、 「村瀬くんっ!授業でしょ!?早く行かなくていいの?」  追い出すように背中を押される。  できるなら、授業なんてサボって詳しく聞きたい。  だが、宮部の『もうさっさと行け』オーラがヤバくて俺は仕方なくかばんを肩に掛けた。 「宮部!今日、俺が飯作るから!バイト終わったらまっすぐ帰って来いよ!」 「いつもすぐ帰ってるけど?」 「おぅ!」  スタッフルームを後にして店からも出ると俺は素早くスマホでメッセージを送る。 『またこっそり相談乗って下さい』 『どんだけ慣らしたって最後はもう思い切りだぞ?』  創介さんに送るとすぐに返信が来た。 『いいんですよ!それはそれなんで!』 『はぁ?』  笑いながらグッと親指を立てたスタンプを送ってスマホはパンツのポケットにしまう。  大学に向かって小走りしながら真っ青な空を見上げた。  何か吹っ切れたようなスッキリした気分だった。

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