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「“琉生”」  宮部をソファーに押し倒して鎖骨が見えるほど服を捲ってやる。 「へ?」 「お前、誰にだって苗字呼びじゃん?“琉生”って呼べよ」  服を戻そうとする手を退けて小さな右の突起を口に含んだ。 「る……んっ……何……か、恥ずかし……」  ピクッと反応をしながら吐息に熱が帯びてくる。 「何で?」 「あ、っ……何でって……」  舌で転がしながら軽く歯を立てると、宮部はビクンと跳ねて俺の頭を抱えた。 「呼んで欲しいけど?」  そこから顔を上げて宮部の目を見つめると、宮部は切なそうに眉を寄せる。 「お前の口でちゃんと呼んで?」  じっとその目を見つめて全ての動きも止めた。  宮部の顔はどんどん赤くなっていって、急にグイッとびっくりするくらいの力で抱き締められる。  ニヤけかけた俺の顔が宮部の胸に押し付けられた。  息苦しいほどの力で押さえられて戸惑っていると、 「……る、い……」  小さすぎてギリギリ過ぎる声が耳に届いた。  たったそれだけなのにじわっと胸に温かいものが広がる。  めちゃくちゃ嬉しくて、宮部にもこの幸せを感じて欲しかった。  少し押さえられていた力が緩んで、俺は顔を上げてその口を塞ぐ。  そのまま手は宮部のベルトを外しても、宮部は逃げることはなかった。  チャックを開けて下着の上から触れるだけで、そこは既に熱を帯びてしっかり反応している。  暴走しかけるのを理性で必死に抑え込んで、宮部を導くことだけを考えた。

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