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第7話
「三太……」
「 っ!動かすな」
呻くような声は𠮟りつけるようだったけれど、俺を拒否するような声じゃない。
「……やだよ」
「……っ」
しがみついて三太の胸の上からじぃっと見詰めると、居心地が悪くなったのかふぃと視線を逸らされてしまう。
「ほら、退くんだ」
「俺に、させて」
「っ いい加減にしろっ!」
ぎゅっと険しくなった三太の表情に怯みそうになった瞬間、ぐるんと体をひっくり返されてラグの上へと落とされた。
何が何だかわからずにジタバタとしていると、背後でごそごそと三太が動く気配がする。
「さん 」
「……っお前、力強すぎなんだ、いてぇよ」
「ぅ、ごめ、な 」
「ちょっとじっとしてろよ」
耳元で低く吐かれた途端、ぐいっと下着ごとズボンが引きずり下ろされて、腰を引っ張られた。
◆ ◆ ◆
白い尻の間に自分のちんちんが出入りしているのを見ると、何をしているんだとくらくらしそうになって目を閉じる。
小さい頃、悪さをした際には追いかけ回してごめんなさいを言うまで揉み倒した尻で、自分はナニをやっているんだと何度も思ったけれど……
「ぁ、え?え?え? 三太?え?」
俺の先走りのお陰で、フルの足の間はぬるぬるだ。
「さ、さんたぁ?」
俺がしていることが何かわからずに混乱しているのだと分かる顔がこちらを見て……
泣きそうなのに、嬉しそうで、なのに……発情した顔だ。
「おら、しっかり足閉めろ!」
「ぅ、え……閉めて、るも っ」
細っこいせいか太腿をしっかり抱え込んでやるようにしないといけない。
でもそうするとぎゅうぎゅうに密着することになるから、フルの体温と匂いがすぐ傍でする。
俺と同じシャンプーと石鹸と洗剤を使っているって言うのに、どうしてだが甘くいい匂いだ。
「ひ んっ!……っ」
ぐりぐりと後ろからフルの玉袋の裏を突いてやると、今にも泣きそうな鼻にかかった声がひっきりなしにこちから零れる。
「っ……変な声出すなって」
「ゃ、だって、三太がっ」
涙目で振り返るフルが、俺の言葉に不満があったのかいつもぷっくりとして柔らかい唇をツンと尖らして睨みつけてきた。
「ああっくそっ!」
その唇が俺のを咥えたんだって思い出した途端、ゾワゾワと腹の底の方から何とも言えない感情がせり上がって……
俺の下でフルが大きく喘いだのに合わせて吐き出していた。
はぁー……と深い息を吐きながらソファーへ背中を預けると、汗をかいているせいでひやりと肌寒く感じた。
目の前のフルは……倒れたままだ。
「…………」
あんなことをしでかしたとは言え、こんな事になるとは思っていなかっただろう。
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