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第5話 海斗side洸太の悩み
洸太はずいぶん悩んでいたみたいで、ボソボソと胸の内を話してくれた。
俺は洸太が相談してくれた嬉しさと、悩みが悩みだけにとんでもない方向へ進みそうな予感に、真剣に聞いていたものの、動揺していた。
なのに、もっと強い刺激で痛くすれば治るんじゃないかって、俺がやってやるって、口から勝手に言葉が飛び出していた。とんでもない提案なのに洸太は、俺に縋るような眼差しを向けるとやってくれって頼んできたんだ。
その時の俺の気持ちは今も整理がついていない。凄い嬉しいのと、凄い後ろめたいのと、凄い興奮したのと…。複雑だった。でも洸太を抱き込んでそっと胸元を撫でた時に感じた、洸太を自分のものにしたいって気持ちは、勘違いでも何でもない正直な気持ちだった。
俺の手の中で感じて甘い呻き声をあげる洸太は、可愛くて堪らなかった。俺は変に思われないように努めて冷静な声で呟きながら、ぎゅっと洸太の硬いソレをシャツの上から摘んだ。
ビクビク震える洸太に俺はすっかり興奮して、もっと直接洸太の肌に触れたくて、気づけば段差にはだけた洸太を押し倒していた。
その時にやり過ぎだって頭のどこかで理性が囁いてたけれど、止めなかった。だって、目の前にはトロンとした赤らんだ顔の可愛い洸太が、赤くなった胸の尖りを曝け出していたんだ。止められるはずがない。
誘われるように胸に吸い付いた俺は、唇に感じるコリッとしたソレに夢中になった。俺の可愛がりにいちいち反応して、声を押し殺す洸太が愛しくて堪らなかった。
その時、洸太の下半身が俺の腕に触れて、ズボンの下が兆してるのを感じた時に、俺は一瞬で我に返った。こんなところでする事じゃないし、まして俺の方はもっとヤバい。
俺は洸太に服を整えるように言うと先に屋上を出て、慌ててひと気のないトイレに駆け込んだ。そして自分のすっかりエレクトしているブツを見下ろして顔を覆った。
洸太で興奮してしまった!俺って洸太の事好きだったのか⁉︎俺は混乱していたが、この状況を解決しなくちゃいけなかった。俺はため息をつくと、自分の息子をなだめきれずに、結局さっきの洸太のエロい痴態をオカズに一人で処理したんだ。
手の中の白濁をトイレットペーパーで拭き取りながら、俺はこれからどうしたら良いのかわからなくてため息をついた。俺は洸太をいつの間にか恋愛の意味で好きになってしまっていたのかな。それとも痴態にたまたま煽られただけなのかな。
「あー、マジか。俺これからどんな顔であいつに向き合えば良いんだ…。」
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