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第13話 海斗の告白
海斗の言う僕を好きみたいだって言葉が、僕の頭の中でぐるぐると回り続けていた。僕は多分嬉しさ半分、動揺半分で口を開けたまま海斗を見つめた。
でも、海斗の言う僕のこと好きってどんな好き?親友として好き?僕は急にテンションが萎んでいくのを感じた。
「海斗の言う好きって、親友として好きって意味…だよね?」
すると海斗は僕の腕をグッと引き寄せて、顔を近づけて言った。
「今はもう、親友以上だ。洸太にキスしたいって思うくらい好き。」
僕はドキドキが酷くなって、思わず目の前の海斗の唇をじっと見つめてしまった。キス。僕たちはあんなエロい事をしたって言うのに、当たり前だけどキスはしてなかった。
あれは治療と副作用だったから。でも、海斗は僕にキスしたいって言う。じゃあ、あれは今度からエッチになるの?僕は頭の中でぐるぐると考え続けた。
海斗はちょっと悲しそうな顔で僕に尋ねた。
「洸太は俺とキスしたいとか、全然考えなかった?俺のこと、そこまで好きじゃない?」
僕は慌てて海斗と目を合わせると言った。
「僕、海斗で、その、一人でする時、思い出して…。」
ああ、僕何をカミングアウトしたのさ!馬鹿じゃないのか⁉︎僕がパニクっていると、海斗は顔を赤くしながら、でも嬉しそうに言った。
「マジで?…俺も。洸太があんまりにも可愛すぎて、お前で抜いた。俺たち両思い…だろ?洸太、キスしたい。してもいい?」
僕は心臓が破裂しそうだったけれど、コクリと頷いた。嬉しそうに微笑む海斗の顔が僕に近づいてきて、僕は思わず目を閉じた。フワッとした感触が唇に当たった。
唇を甘く押し出す海斗の柔らかな感触が僕の唇を#啄__ツイバ__#んで、僕も真似るように海斗の下唇を食んだ。海斗が僕の閉じた唇を間を、大きな舌で強請るように何度も舐めると、僕は思わず口を開いた。
待っていたかのように僕の口内へ侵入した海斗の舌は甘く蠢いて、僕もたどたどしくも海斗の舌を吸った。すると海斗はそっと顔を引き剥がして僕のおでこに額をつけるとボソっと言った。
「…やばい。興奮が止まらないんだけど…。」
僕は微かに震えている海斗の肩に手を伸ばして囁いていた。
「キス、気持ちいい…。もっと。」
僕はすっかり腰砕けになっていて、海斗の与えてくれるキスにハマってしまっていた。海斗はグッと息を呑み込むと、眉を顰めて言った。
「はぁ、洸太って凶悪。可愛すぎて俺止まれないよ?」
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