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第14話 予習が大事
結局、海斗に告白されて、キスですっかり蕩けてしまった僕は、例によって海斗にしっちゃかめっちゃか胸を可愛がられてしまった。
キスしながら胸を触られるのが、あんなに気持ち良いとか知らなかった。ていうかキスがエロ過ぎた。僕はキスってのは一種のお約束の愛情表現だって認識しかなかったけれど、あれは性愛だ。
僕と海斗の相性が良いのか、僕たちはすっかりキスに溺れちゃって、唇の感覚が怪しくなるほどキスをし続けた。ていうか、海斗が僕のズボンを脱がせてくれなかったせいもあるけど。
僕は前みたいにお互いの触りっこぐらいしたかったけど…。海斗が真っ赤な顔をしながら、ズボン脱いだら最後まで止めらんないって歯を食いしばりながら言うもんだから、僕としては心の準備も、あと色々用意もあると思って我慢するしかなかった。
でも正直触りっこぐらいしても良いって思った。それから静まらない僕たちは時々キスしながら、スマホで男同士でどうやって最後までやるのか調べた。
海斗が僕に色々痛くさせたくないからって、ちゃんと勉強しておくからって言ってくれて、あ、僕が挿れられちゃう方なんだってちょっと思った。
僕が黙ってると、海斗がもしかして挿れたい?って尋ねてきた。僕は海斗に色々ご奉仕されてきたこれまでの事を考えても、体格差を考えても、挿れる方じゃないなと思って、首を振ってモゴモゴと答えた。
「ううん。僕海斗にキスされただけで訳わかんなくなっちゃうから、多分無理かも。…海斗は僕に、その、挿れたいの?」
すると海斗は急に怖い顔で僕を睨みつけると、ぐいって僕を抱きしめて言った。
「さっきからすげぇ我慢してるんだよ、俺。なのに洸太は可愛過ぎるし、そうやって煽りまくってくるし、俺興奮し過ぎて死にそうなんだけど。
でも今無理にしたら、絶対洸太に痛い思いさせるの分かってるから我慢してんの。」
僕は海斗の心臓が凄い勢いでドキドキしてるのを感じて、思わず甘い息を吐き出して言ってしまった。
「ねぇ、海斗の舐めてあげようか…?」
分かりやすく身体を強張らせた海斗が、真っ赤な顔で僕をギラついた目で見つめた。僕の口はまたもや動いた。
「今日は準備不足で最後までが不味いなら…。ダメ?僕もう収まりがつかなくて帰れる気がしないんだ…。」
そう言って僕は自分のズキズキする股間をズボンの上からぎゅっと掴んだ。いや、実際なんとかしなきゃ帰れないのは確かだったんだ。
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