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swear;31;環
ソノちゃんと桂が恋人になった、っていうことは、わたしにとってもすごく嬉しくて、前向きになれるニュースだった。
もしかしたらいつか、わたしにも素敵な相手ができるかもしれない!そんな夢が広がった気がしたから。
自分の体への違和感はずっとある。
だけど、ソノちゃんと過ごすことで、ナーバスになりすぎることもなくいられる。
ソノちゃんといるときの自分、
仕事したり外出している自分、
オンもオフも、オンオフすることも、それを少しずつ好きでいられるようになっていることも、それはソノちゃんの支えがあるからだ。
桂にも打ち明けたけど、きっとまだ桂から見たわたしは違和感があると思う。
桂とこれまで築いてきた関係が、どうにか壊れなければいいな、と、思う。
昨日はソノちゃんと桂と3人で、ひたすら家でゲームをした。アナログなボードゲームやカードゲームもしたし、オンラインで対戦するようなゲームもした。それぞれがパソコンやらゲーム機やら、色々使いながら、3人で敵と戦った。なんかすごいいいじゃん、って思った。
それぞれみんな好きなスキンを選んでプレイした。
桂は筋肉質なアーミー。現実と変わらない!
ソノちゃんは二足歩行の猫。どことなく似てる!
わたしは宇宙服を着たきらきら光る女の子。
思わず3人並んでるところのスクショを撮った。
今日はひとりで過ごそうって決めてたから、ゆっくりブランチを食べた。
夕方から、にわか雨が降るらしい。
出かけるか少し悩んだけど、昼前に支度を始めた。黒のスキニーと、ベージュのサマーニットを着た。薄くだけ化粧をした。
小さめのトートバッグに折りたたみ傘とメガネ、使わないであろうメイクポーチ…それから美術館が冷房効きすぎてる時のために薄手のカーディガン…あと財布を入れた。
電車に乗って、大きな美術館に向かった。
そこまで芸術に造詣が深いわけでもないけれど、いろんな作品を観ていると心地いい。
チケットを買って中に入ったら、メガネをかけた。集中したいときにかけるようにしている。
企画展は混んでいたから、常設の展示から観て回った。
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