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anxiety Xmas;74;苑

24日夜。 『そのちゃん、メリークリスマス☺︎ いろいろいろいろあって、渡辺君と仲直り?しました。聞いてほしい話がたくさんある!!明日の夜行ってもいい?今日は我慢するね!返信もいらないよ☺︎取り急ぎの連絡でした。 桂とのクリスマス、たのしんでね!』 シャワーから出てスマホを見たら、環からメッセージが来ていた。 ……なにがあったかものすごい気になるーー… 「そのさん、なににやにやしてんの?」 後ろから抱きすくめられた。 ぽかぽかする。 「環と都はうまくいったらしい」 「おおーーー!!なんで?だいぶ大変そうだったのにねえ?」 「不思議だよね…明日の夜に詳細発表してくれるって」 「え〜!明日の夜なんだ」 「うん。今日は気を遣ってくれてるんだって」 「そっかそっか。じゃあお言葉に甘えてふたりでゆっくりしよう」 触り方がそういう感じ…! 出すつもりのない声が出る…がっしりした腕を叩いた。 「さっきやった!」 「いいじゃん、もう一回だめ?」 「んん……」 「だめ?」 かわいい。 や、かっこいいんだけど、全部かっこいいのにこんな、甘えてくる時はかわいいなんてずるい。抵抗しようにも抵抗できない。 「シャワーしたのに、」 「またしたらいいよ。それか明日出勤前にしようよ一緒に」 「朝から一緒にシャワーなんかしたら遅刻する!」 「我慢できなくなるから?」 ……そんなつもりで言ってない!…と、言いたいけど、言い切れないところはある… 「ねえ苑、我慢できなくなるの?」 体を反転させて、ぶつけるみたいにキスをした。 ○○○ 朝、目が覚めたら裸のままだったことに気づいた。若干体が怠い。 隣には誰もいない。 「そのさん、おはよう」 桂がこちらに来る。いつでも外に出られるくらい身支度が済んでいる。もうそんな時間…? 「何時…?」 「まだ6時。大丈夫だよ、余裕あるから。一緒にご飯食べよう!適当に作っちゃった」 「ありがとう」 布団の上に、昨日脱ぎ散らかした服が畳んで置いてある。恥ずかしすぎるんですけど! 下着に手を伸ばした。 「え、」 左手の薬指に、指輪がある。 「桂、これ」 「気がついた?クリスマスプレゼント。しかも勝手にお揃い」 桂は手を差し出した。 たしかに同じ指輪がある。黒くて、見る角度によっては青みがかって見える、すごいきれいな指輪、 「着けるときに起きちゃわないか心配だったけど、ぐっすり寝てたからよかったよ。いっぱい疲れさせた甲斐があった」 顔がぐわー!ってなる… 桂はベッドの縁に座った。 「メリークリスマス」 抱きしめられた。 桂は服着てるのに俺はだかじゃん…! 恥ずかしさに拍車がかかる… 「指輪とか、嫌じゃない?」 「うん、嫌じゃないよ」 「よかった。これからも楽しく過ごしましょう、そのさん」 「俺、プレゼントとか何も」 「昨日そのさんのことたくさん貰ったから充分だよ!まだ今後も貰い続けるからね、そのさんのこと。いい?」 甘すぎる声色に、脳みそが溶けるんじゃないかって思う。 「苑」 腕を広い背中に回して、ほっぺたに唇を押し付けた。

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