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おやすみ初日、栗きんとんを作った。 栗も甘露煮を買うなんてことはせず、ソノちゃんはわざわざ生栗で作るところから始めた。 さつまいもを裏ごしするとき、我慢できなくてちょっと食べた。茹でてるだけなのに、甘くておいしい。そしてソノちゃんに叱られた。 完成した栗きんとんは、きれいな黄色でつやつやして、めちゃくちゃおいしい! 「桂、びっくりするんじゃない?ほんとに作ったの!?って」 「おいしく食べてくれたらいいね」 「悶えながら食べるよ」 「悶え……」 ソノちゃんはくすくす笑った。 それからふたりでめちゃくちゃオンラインゲームした。前に桂の家で練習したから、だいぶ勝ちに繋がっていく感じがあった。 寝る前には一緒にそのゲームの実況動画を見た。 「明日もゲーム三昧する?」 「ジム行きたい」 「さすがだ…行ってきていいよ!」 「一緒に行かない?」 「……運動しないとだよねたまには…」 「嫌だったらいいけど」 「えー、行く。バイクしかやらないけど」 「いいよ。あ、でも着替えとかあれか…桂のトレーニング枠じゃないから一般の更衣室になっちゃうな…やめとこうか」 「いや、行く。家で着てってサッと上脱ぐだけにしていけばいいもんね」 「なに、急に意欲的でこわいんだけど!」 「俄然やる気だよ。自分でもなぜだか分からないけど」 「そうなの?じゃあ行くか」 「うん、行こう!明日に備えて寝よう」 「今日はひとりで寝られそう?」 昨日は寝ぼけて、いつの間にかソノちゃんのところに行ってた。抱き枕感覚。 「寝られます!」 そう宣言したら笑われた。 いつも通りにソファーをベッドに変形させて、掛け布団を寝室から引っ張り出してきた。 ソノちゃんにおやすみを言って、ピンクのクッションを枕にして目を閉じた。

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