『明日やっと金曜だね！夜はソノの家行くの？』『俺は明日の放課後は映画観に行って、土日は美術館巡りする予定』『早く卒業して環と毎週デートしたい』 とうとう既読もつかなくなった。 吐きそう。電話したい。したらいいのか。 でも今夜中の1時。だめだ 送信したのは夜の8時。全然起きてる時間に送った。なのに見られてさえいない。 もうスマホ見るのやめよう。 電気を消して、ベッドに寝転んだ。 毛布に包まってうずくまった。 目を閉じて、お正月のときの環を思い出した。 みんなでゲームしたりドライブしたり、そういう楽しいシーンの可愛らしい、無邪気な環の笑顔もすぐに思い出せる。 それからめちゃくちゃやらしい、官能的な表情の環も思い出せる。 潤んだ目、キスをたくさんしたあとで濡れて見える唇。 だめっていったのに、って言ったあの時の表情…！唇の端にあったのは完全に俺の出したやつで、今こうやって思い返すだけで普通に勃ってきちゃう、 本当に環のからだは美しい。肌がすごく滑らかで、肩とか腰とか、骨張ってるところを撫で回したくなる。 AV見てて、なんでこんなに胸を執拗に舐めたり吸ったりするんだろう？ってちょっと疑問に思ってたんだけど、環のからだを見たらすぐ舐めたくなった。たくさん舐めたあとの胸は死ぬほどやらしい。俺のよだれで光って、硬くなっちゃう乳首が愛おしく感じる。で、また舐めたいし、吸いつきたくなる。音が出るくらいちゅーちゅーして、我慢できなくなったら噛んで、手は滑らかな肌を撫で回して、勃ちすぎてるのを擦り付けるみたいに腰を揺らして、 みやこくん、 声を頭の中で再生して、ズボンに手を突っ込んで、 ……耳元で、メッセージ受信する音4回連続 環かも！！ 半端な状態だけどスマホを手に取った。 『みやこおつかれ。遅くにごめんね』『月曜はありがとう。なんて伝えたらいいか悩んで、すぐ送れなかった…』『手繋いでデートするのほんと夢だったから最高だったー！もう一回聞くけど、やっぱり付き合うのは無理だよね？きっと付き合ったらもっと楽しいよ！』『みやこのこと、大好きだよ』 『おつかれ。こちらこそありがとう。楽しかったけど、付き合うことはできない。ごめん。言ったと思うけど恋人いるんだ』 『同じ学校の人？』 『言えない』 『私じゃだめ？』 『誰でもいいとかじゃないじゃん』『でしょ？』 『あきらめたくないーーーー』『けど、わかった』『これからも友達でいて』 『うん』『学校楽しくやろー』『おやすみ』 『ありがと』『おやすみ』 同じクラスの吉崎さんだった。 中学から同じなんだけど、ずっと好きだったって最近言われた。普通に仲良い友達だって思ってたから、なんとなくショックだった。 卒業しちゃうし1回だけデートしようって、何人かで、もう完全に包囲網みたいなのできてて、だから月曜日、吉崎さんと手を繋いで、何人かで遊んだ。変な感じだった。デートってなんなんだろう？手を繋ぐことにどういう意味合いがあるんだろう？だけど環とならいくらでもデートしたいし、手だって繋ぎたい。 環とのトーク画面に切り替えた。 やっぱり既読はついてなかった。