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第4話

その日より怒涛の教育が始まったー 「碧、その歩き方はなんです?もう少し凛とできぬのか?」 「そ…そんなこと言っても重くて…」 将軍さまのお目通りがかなうものとそうでないものとで衣服がかなり違い、碧は混乱しながらも歩き方から座り方、何から何までも習い清麗院の言う通りに早3ヶ月を過ごした。 まもなく次のヒートがやってくる 「碧、御鈴廊下をもうすぐ上さまがお通りになる。その時が勝負。見初められよ」 「意に叶うようしかと努めます」 長きに渡り、ここ将軍家では男の御子に恵まれずすべての側室は姫君を宿し御腹さまと呼ばれていた。 また、御台所である清麗院は将軍の寵愛を受けれず子を宿さぬままでいた そこで清麗院は自らの変わりにと碧をあてがうことにし、勝利をもくろんでいた そしてーその時が近づく 「御台さま。将軍さまが参られます」 「あい…。碧、一緒に参れ。御鈴廊下へ控える」 碧は緊張した面持ちで清麗院の後ろを歩き、みな一様に頭を垂れて今か今かと待ち構えているところを呆然と座りこんで見ていた。 シャランシャランー 鈴が鳴る はじめてのお通りに碧の心臓は早鐘のように鳴り響いた 慌てて清麗院は碧の頭を下げさせ、将軍を出迎えた 「上さまにおかれましては…ご尊顔拝謁、恐悦至極に存じます」 「御台…おはよう。その者は?面をあげよ」 こそこそと隣の剃髪姿の男性へと将軍は何かを告げた 一瞬にしてざわつく廊下内ー 今宵の閨のお供が決まった瞬間であった 「この者は先日、お小姓になりました碧にございます。碧、上さまの命だ。面をあげられよ」 清麗院は碧に向かいさとした。 碧はおそるおそるその顔をあげ、将軍の顔を見た。 ドクンー 心臓が跳ねる。 以前に感じたものよりもはるかに強烈なフェロモンを放ちヒートが起こった 「ぁ……あ…」 (この人が欲しい…孕め…孕め) 心の声が叫び、将軍の顔に釘付けになった すっと通った鼻に薄い唇、刺すようにするどい視線が全身を犯すように突きささり、他の何もかもが見えなく、聞こえなくなり ただ欲した ぐちょりと股間が濡れるのを感じ 張り詰めたもので苦しさを感じた 頭がそれしか考えられなくなったころ、将軍は通過し御台所は立ち上がった。 隣に控える御中臈に引っ張りあげられ、碧も後へと続いた。 怨みがましい目で側室3人が碧を見つめていることに碧は気がつかなかった

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