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第2話 きっかけの合コン②
志水はすらりとしたモデルのような長身で、端整な顔立ちは少し冷たげだが、華やかなオーラを放っている。
現在は男も見た目が重視される世の中である。
超イケメンの志水が女の子にモテるのは当然と言えば当然だ。
そして、言い寄ってくる女性が後を絶たないがゆえ、本人は女性に食傷気味で至って淡白なのである。
愛香 が声をかけてきたのは、志水が手洗いに立ったときだった。
用を足して出てきたとき、そこに彼女が立っていたのだ。
「志水くんって、言ったわよね?」
開口一番、彼女はそう言った。
「……そうだけど。どうしてオレの名前……」
志水が訝しく重い、そう聞き返すと、彼女は呆れたというふうに、彼を見た。
「やだ。信じられない。話もしないで、黙々と食べて飲んでばかりだなって思ってたけど、合コンの相手の女の子の顔も見てなかったの?」
「え? あ、じゃ弥都女の……」
「ええ。二年の網崎 愛香。よろしくね」
自己紹介されて、志水が改めて彼女を見ると、かなりの美人だった。
そういえば、隣に座っている小野が、「あの網埼さんって子、激かわ。綺麗すぎるー!!」と騒いでいたような気がする。
大きなアーモンド・アイが印象的な美貌は勝気そうで、細身ながら胸はしっかりあり、スタイルも抜群だ。そこいらのアイドルよりもレベルが高いと言っても大げさではないだろう。
「ねえ、私、志水くんにアルバイト頼みたいんだけど、このまま合コン抜け出さない?」
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