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side.Tamotsu 「んっぁ…あッ……!!」 きっと経験値とか、かなりあるんだろうけど… 今は、やたらとせっぱ詰まった表情の上原君。 「ふぁッ…ね、きもち…イッ……?」 激しく突かれながらも、目を見てそう問い掛けたら。 上原君のモノがまたドクンと波打って。 「あぁ…ッ…サイコーだよ…」 「ひぁあッ…!?」 答えながら意地悪く、僕が最も敏感になってしまうトコを、わざと狙い打ちしてきた上原君に… ここが学校なのも忘れ、悲鳴を上げてしまう。 なんだか声が女の子みたいで、恥ずかしい… 「お前、はッ…?」 気持ちイイかと逆に問われ。 僕が答えられずにいれば、促すように更に強く抜き挿しされてしまい────… 「もッ…ヨすぎて、死んじゃいそ、だよ…!」 「バーカ…死なすかよ…」 好きだと耳元で囁くキミ。 ガマン出来ない… もっと、もっとキミが欲しい────… そんな僕の心中を読み取ったのか。 上原君は身体をぴったりと寄せてきて、そのまま激しく腰を打ち付けてくる。 お互いのはだけた素肌が触れ、上原君の動きと同じくらいに。 僕の心臓は忙しなく、早鐘を鳴らしていた。 「ンぁッ…も、ヘンになりそっ…!」 上昇していく熱に、 僕は思わず上原君の首へしがみつく。 すると上原君は優しいキスをくれて… (俺だけに…狂っちまえよ、保…) 低く唸るような声で耳打ちして。 ソコに舌を捻込まれ、甘く噛みつかれた。 「あァ…やッ、ダメ……」 「イきてぇか…保…」 長い間繋がる情事。 終わりなんて来なくていいのにと、すぐにでも解放したくなる衝動を圧し込め、堪えてきたけれど。 もう…ムリみたいだ。 「イけよ…俺も一緒にイッてやっから。」 がむしゃらに交わるソコは、 グチュグチュと蜜を溢れさせ。 上原君の激しい挿入で揺さぶられる、僕の小さな性器までもが張り詰め、苦しそうに濡れていたから… 「保…愛してる────…」 “もう、逃がさない” 初めて明確に僕を求める、 キミからの独占欲を魅せつけられて。 「ふっあ…あき、ひっ───…ああアァッ…!!」 とうとう限界を迎えた、 僕のモノから解放されたキミへの欲と。 「くッ…たもつ、保────…!!」 それから上原君もすぐに応えるようにして。 僕の中に、 めいっぱいの愛情を、注ぎ込んでくれたんだ。

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