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【18】

その時、ガラッと保健室のドアが開いて俺と木月は慌ててぱっと手を離した。 「一ノ瀬くん、保護者の方に連絡したらねお母さんはちょっと仕事を抜けられないみたいだからお兄さんが代わりに車で迎えに来てくれるって。あと二十分くらいで着くみたいだから。荷物は担任の先生が今持ってきてくれてるからね」 「あ、ありがとうございます……」 木月はそんな俺と先生のやりとりを聞いて「良かったな。無理するなよ」と言うと先生に軽く会釈して保健室を出て行った。 たくさん聞きたいことも話したいこともあったけれど今は色々な意味で無理だし、さっきみたいな不安はもうなかったから俺はもう木月を引き止めなかった。 それから迎えに来てくれた兄貴と病院に行って薬をもらい家に帰った。

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