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十日『明太子の日』
「なあ、これ、会社の人にお土産でもらったんだ。ハルも食う?」
「なになに?」
「博多名物、辛子明太子」
「おおお、食べるぅ」
山盛りご飯の上に贅沢にのせた明太子。正月は帰省しなかった。二人は顔を見合わせて故郷に思いを馳せる。
「いただきまぁす。うんまぁ」
「うん、美味い」
おかずは明太子のみ。シンプルでささやかで、でもとても幸せで贅沢な夕食。
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