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十一日『塩の日』
朝ごはんは卵焼きにインスタントの味噌汁、それに明太子をどどんと乗せたごはん。卵焼きを一口かじった信周が、慌ててご飯を掻き込んだ。
「何これ、しょっぱ。ハル、塩と砂糖間違っただろ?」
「え? わ、ごめん」
やたらとしょっぱい卵焼きを前に、晴日はふむ、と考える。
「そうだ、明日はこれ刻んでチャーハンにしてみよ」
晴日は今日もポジティブだ。
「なあ、卵まだあるだろ? 俺急いで目玉焼き作るよ」
「ハムもあるから、ハムエッグにしてくれる?」
「オッケー」
ポジティブさなら、信周も負けない。
【参照◇一月十日『明太子の日』】
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