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二十四日『ブルボン・プチの日』

「まだ決まんないの?」 「うーん、種類が多すぎて。どれにしよっかなぁ」    信周が総菜を選び終えて戻ってくると、お菓子コーナーではまだ晴日が迷い続けていた。   「ねえ、ノブくんはどれが好き?」 「俺はチーズクラッカー、ハルは?」 「俺はねぇ、えびせんと、ホワイトラングドシャと、チョコチップクッキーと、キャラメルクッキーと、プレッツェルとぉ……」 「はいはい、それ全部じゃん」  呆れて笑う信周に、晴日は「そんなことないし」と少しだけ唇を突き出す。 「んー、今日はこれにしよ」  晴日は手を伸ばすと、チーズクラッカーをかごに入れた。

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