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二十七日『求婚の日』

 眠る前にちょっとだけ甘えたくなって、晴日は信周を見つめた。   「ノブくん、幸せ?」 「ん? 急にどうした? 俺幸せだよ」  信周の腕の中で晴日が照れ臭そうに笑う。 「俺もっともっとノブくんを幸せにしてやるんだから」  晴日は「ずっと一緒だよ」と言って信周の頬に自分の頬をすり寄せた。     「はは、もっと幸せにしてくれるって? なんかプロポーズみたいじゃん」 「え、ふふふ」 「一緒に幸せになろうな」    そう言って信周は晴日を抱きしめて頭を撫でた。 「うん」  大好きな信周の腕枕で晴日は嬉しそうに目を閉じる。二人の世界は今日も平和だ。

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