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二十八日『衣料乾燥機の日』
天気が悪くて溜め込んだ洗濯物をコインランドリーで一気に乾かした。さっぱり乾いた衣類を信周がテキパキと畳んでいく。その横で、晴日は信周の服をかき集めていた。
「うへ、ふかふかぁ」
その服の中に顔を埋める。ほんのり、信周の香り。
「ほら、遊んでないでハルも畳めよ」
「はぁい」
服を取り上げられ、代わりにバスタオルを押し付けられた。晴日の担当はタオルと靴下。晴日もしぶしぶ洗濯物を畳み始める。きちっと折り畳まれた衣類の山の隣に、でれんと畳んだタオルが並んだ。
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