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二十七日『冬の恋人の日』

 暖房もつけない室内で、素肌を晒しているというのに。二人はうっすらと汗をかいていた。指を絡めて握り合った手、重ねた唇、熱い吐息。肌と肌がぶつかりあって、擦れあって、そして更に温度を高めていく。繰り返される動き。何度も、何度も。 「んぅ……ノブくん、もっとぉ……」 「ハル、ハル……」  今夜もまた。  絆が、深まる。

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