74 / 368

十五日『眉の日』

「ハル、おはよ……ぶっ」  寝起きでぼんやりとリビングに入って来た晴日を見て信周が噴き出した。 「ぷくくくっ……まっ眉毛に、寝ぐせがっ」 「えっ、ほんとぉ?」  晴日はなぜか嬉しそうに顔を綻ばせると、大急ぎで洗面所へ向かった。

ともだちにシェアしよう!