晴日は財布の中に溜まりに溜まったレシートを取り出して愕然としていた。 　――うわぁ、俺、今までこんなにお菓子買ってたんだぁ。 　社割が効くので、ついバイト終わりにスイーツを買ってしまいがちだった。晴日は壁のカレンダーを見上げる。 　――よぉし、ノブくんの誕生日までお菓子は我慢だ。 　信周の誕生日まであと二ヶ月。プレゼントを買うためにスイーツを我慢することを、晴日はひそかに決意した。