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二十二日『放送記念日』
交代でゲームをしていたはずなのに。信周がすっかり夢中になっていて、晴日の番がなかなか回ってこない。しびれを切らした晴日は、そばにあった新聞を丸めてメガホンを作った。
「須藤信周さぁん、須藤信周さぁん、聞こえますかぁ? 次は吉永晴日さんのターンです。速やかに交代してくださぁい」
肩を竦めただけの信周の耳元でもう一度。
「こ・う・た・い、してくださぁい」
「ああもう、うるさい」
耳を押さえて眉をしかめた信周が、しぶしぶ晴日と交代する。
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