82 / 368
二十三日『世界気象の日』
「ふぇっ、えっ……ふぇっくしっ」
晴日のくしゃみが止まらなくなった。鼻水も出ている。さっき突然の大雨に濡れて帰ってきてから、ずっとこうだ。湯に浸かって体も温まったはずなのに、寒気が止まらない。
「だってさ、急に降ってきたからさ、コンビニの傘売り切れてたんだもん……天気予報晴れだったのに」
「わかったわかった、もういいから。これ飲んで寝てろ」
ぶつぶつ言い訳を繰り返す晴日に、信周は温かいミルクティーを作ってくれた。
ともだちにシェアしよう!
fujossyは18歳以上の方を対象とした、無料のBL作品投稿サイトです。
82 / 368
ともだちにシェアしよう!