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九日『フォークソングの日』

『果てしない大空と 広い大地のその中で いつの日か幸せを 自分の腕でつかむよう……』  松山千春、大空と大地の中で。 「……ええっ? 俺いつの間に?」  機嫌良く鼻歌を歌っていた信周は、ハッと我に返った。いつも晴日が歌っているから。最近は信周まで無意識に口ずさんでいることがある。

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