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二十九日『タオルの日』

「ふあぁ、気持ちよかった。何か冷たいの飲むぅ」  風呂から上がった晴日が冷蔵庫を開けっぱなしにしたまま、スポーツドリンクを飲み始める。 「なあ、まだ髪濡れてんじゃん」 「ちゃんと拭いたけどぉ?」    晴日は乾かしたつもりなのだろうけど。パジャマの首回りが少し濡れている。信周は自分の首に掛けていたタオルで、晴日の頭をゴシゴシと拭いてやった。

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