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三十日『図書館記念日』
課題の調べ物をしたいという晴日に付き合って図書館へ。信周は好きな小説を選んでいる。一冊読み終えて隣を見ると、晴日はなんと机に突っ伏していた。
「……ハル、おい、ハル」
信周に揺さぶられて晴日はハッと顔を上げる。
「……んえっ……?」
「うわ、よだれっ」
慌てて口元を拭う晴日の頬っぺたにはくっきりと寝跡が付いている。
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