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十五日『ヨーグルトの日』

「ひゃっ」  カップの蓋を剥がした拍子に、蓋についていたヨーグルトが晴日の顔にピッと跳ねた。  ――えっ、顔射?  スマホをいじるフリをして信周が晴日を観察している。晴日は顔をティッシュで拭くと、今度は蓋の裏をレロっと舐めた。  ――お、お、おっ……。  妄想力豊かな信周は晴日から目が離せない。

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