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二十五日『とんがりコーンの日』
「はっはー、どうだ?」
信周はとんがりコーンを左手の指先に嵌め、晴日の目の前でクイクイと動かして見せた。
「……何してんの?」
晴日は冷めた反応を返した。晴日なら絶対やると思っていた信周は面食らう。
「えっ、ハルやんないの?」
「……俺がそんなことするはずないじゃん」
「はあ? 絶対やると思ったのに」
本当はやりたかった。晴日はくすくす笑いながら信周の手を取ると、その指先のとんがりコーンをぱくっと咥えた。
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