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二十六日『風呂カビ予防の日』
「ひぃっ、冷ったぁ」
うっかり捻る方向を間違えて頭からシャワーを被ってしまった。晴日は慌てて濡れたTシャツを脱ごうとするが、体に張り付いて上手く脱げない。
「ノブくん、助けてぇっ」
晴日に呼ばれて浴室に飛び込んだ信周は思わず噴き出した。晴日が万歳の姿勢のままもがいている。
「早く脱がせてぇ」
「よし、待ってろ」
信周はいそいそと下着ごとスウェットをずり下げた。小ぶりな尻がぷりっと丸見えになる。
「やんっ、そっちじゃないぃ」
信周は、身動きの取れない晴日の体をここぞとばかりに撫でまわした。風呂掃除はまだ終わっていない。
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