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二十八日『花火の日』

 飲み物を買いに立ち寄ったコンビニで見つけた少し早めの手持ち花火。晴日は信周の手を引いて公園へ走る。まだほんのり明るさが残っているけれど。 「ノブくん、早くぅ」  晴日の肩を抱く信周と信周の腰に手を回す晴日。互いに空いている方の腕を伸ばし、パチパチと弾ける火花を二人で見つめる。

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