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三十日『ごみゼロの日』
使い終わった電池を手に、晴日は困っていた。いつも信周がやってくれていたから捨て方が分からない。仕方なくチラシで包み始めたところに、信周が帰って来た。
「電池? 何でチラシで包んでんの?」
「えと、だってこうしたら見えないから、その、燃えるゴミに捨てていいかなって……」
「ぷ、電池は燃えないゴミだよ。ちゃんとテープで絶縁してからな。見てろ、こうすんの」
もごもごと言い訳する晴日に信周は優しく捨て方を教えた。真剣な顔で「うんうん」と頷きながら、晴日は信周の服の裾をそっと掴んでいる。
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