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二十一日『冷蔵庫の日』

 晴日は冷蔵庫の前に立っていた。 「ちょっとだけ、ちょっとだけ」  言い聞かせるように呟いて後ろを振り向き、信周がいないことを確認する。そしてドアを開けると、そこに顔を突っ込んだ。 「ふあぁぁ、涼しいぃ〜」  時間にしてほんの数秒。   「よし、元気出た」  やがて満足した晴日は麦茶にたっぷり氷を入れると、リビングへと戻っていった。    

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