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二日『パンツの日』

「うえぇ、ノブくんえっちなパンツ持ってるぅ」  晴日が寝室で発見したのは布面積の小さな小さなビキニ。でも、信周のものにしてはどう見てもサイズがおかしい。はっとした晴日はそれをまじまじと見つめた。  ――まさかノブくん……俺に履かせる気だ。  信周のことだから、きっと写真も撮るに違いない。喜んでくれるのは嬉しいけど、それよりもずっとずっと恥ずかしい。晴日は慌ててきょろきょろとあたりを見渡すと、こっそり自分の引き出しに隠し、ほっとしたように「よし」と呟いた。   【参照◇七月五日『ビキニの日』】

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