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三十一日『I Love Youの日』

 信周の帰りが遅い夜はいつも退屈だ。晴日は早めにベッドに入って、ぼんやりとスマホをいじっていた。  ――ふぁ、ねむ……。    信周とのトーク画面を開き『I Love You』のスタンプを一つ送る。すぐに返ってきた『愛してるよ』の通知にも気付かずに、晴日はとろんと目をつぶった。

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