260 / 368

十六日『保湿クリームの日』

「ノブくん、背中痒いよぉ」 「大丈夫? 見せて」  体をくねくねさせる晴日の背中を信周は優しくさすった。   「乾燥してるね。クリームあったっけ? 塗ってやるよ」 「ありがと、お願い」  クリームを手につけ、マッサージをするようにゆっくりもみ込んでいく。心地よさに晴日はうっとりと目をつぶった。

ともだちにシェアしよう!