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十四日『鉄道の日』

 一緒に風呂に入ろうと晴日が全裸になったとたん、信周が晴日のお腹を指さして噴き出した。 「ぶっ、ハル何それ」 「へ?」  晴日は自分のお腹を見つめた。食い込んだパンツのゴムの跡がぐるりと一周、くっきりと残っている。   「うっわぁ、これもう線路じゃん。俺太ったぁ?」 「はは、でっかいパンツ買いに行く?」 「やだよ。俺もノブくんと一緒に筋トレする」 「ハルはもうちょっと太ったくらいがちょうどいいよ。抱き心地よくなってたし」  信周がパンツのゴム跡を指でつーっとたどると、晴日はさっと顔を赤らめた。

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