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二十一日『あかりの日』

 ぽわっ。  寝室の明かりを落とせば、キャンドルの光だけが明るく浮かび上がる。疲れ気味の信周のために晴日が買ってきたアロマキャンドル。仄かなラベンダーの香りに満たされて、二人はベッドの中で寄り添い、揺れる光を見つめている。     【参照◇十月十九日『レッカーの日』】

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