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二十七日『組み立て家具の日』
「うわ、いってえ」
ガツンという音の後に信周の呻き声。
「ノブくん? 大丈夫?」
駆け付けた晴日は、うずくまる信周の足を見て思わず「ひぇ」と声を出した。
「ち……ちち、血、血が出てる。早く絆創膏」
「大丈夫だよ、ちょっとぶつけただけ」
小指を思い切りカラーボックスにぶつけた。焦る晴日に心配かけまいと「大丈夫」を繰り返すものの、信周は痛みに顔をしかめている。
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