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二十九日『パーソナルコーディネーターの日』
「ノブくん、ゆっくりね」
「うん」
信周の足元は内側にもこもこがついた大き目のサンダル。ケガした小指のせいで靴が履けない信周のために、晴日が急いで探してきてくれた。
ラッシュを避けて早めに家を出る。晴日が心配そうに後をついてくる。
「ここでいいよ、ハルありがと」
「ん、行ってらっしゃい」
信周がエレベーターに乗り込むと、晴日は急いで引き返し、学校へ行く準備をする。
【参照◇十一月二十七日『組み立て家具の日』】
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