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三十日『いいおしりの日』

「ハル、尻貸して」 「うん? いいけど」  信周の頭がぷりんと弾んだ。寝そべってゲームをする晴日の尻を枕にして、信周もスマホを弄りだす。  ぷぅ。 「おい、ハルっ」 「ごめん、出ちゃった。えへへ」 「……やっぱあっちで寝よ」 「ごめんってばぁ。待ってよ、俺も行く」    ベッドへ向かう信周の後を晴日はぱたぱたと追いかけた。

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