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第10話 恥辱のweb会議②※

「こ……これは……?」  Zoom会議開始10分前。  通勤で着てきた紺のスーツにネクタイを締め、ミーティングルームに現れた瀬名は、自分の席に置かれていたモノに愕然とした。  パイプ椅子の座席部分に貼られたガムテープに書かれた『肉便器専用』の文字。  そのガムテープの少し手前――座席のちょうど真ん中に、ガムテープで頑丈に張り付けられた、黒い極太のディルド。 「どうした。早く座らないか」  コの字型のテーブルに四人ずつ向かい合って座った重役たちは、テーブルの切れ間にポツン、と置かれたパイプ椅子の前で立ちつくす瀬名に声をかける。 「おまえ専用の特別椅子だ。それに座って会議に参加しろ。わかったな?」 「そ……そん――な……」 「イヤなのか? だったら今回の会議でおまえの会社に融資打ち切りを伝えるぞ」  脅しのような文句に、 「いっ、いえっ……座りますっ。座らせていただきますっ! に、肉便器専用椅子を用意してくださり! ありがとうございますっ……!」  両手をぐっと握りしめた瀬名は、重役たちが見守るなか、パイプ椅子を跨ぎ、ディルドに尻穴をあてがった。 「……くっ! うっ! ぐぅぅぅッッ……!」  まるで馬のペニスのように巨大なディルドに目を白黒させる。 「早くしないと会議がはじまるぞ」 「ホースディルド入れるところ、会社のヤツに見られたいのか?」 「そっ、そんなっ……ふっ、うっ、うんっ!」  顔を真っ赤にした瀬名は、ふんばる脚に力を込める。  ブッといシリコンの塊が、瀬名の腹にズブズブ突き刺さっていく。  ようやく半分入ったところで、 「あと3分」  部下が、パイプ椅子の前に、キャスター式の移動デスクを運んでくる。  デスクの上に置かれたノートパソコンは、Zoomの画面になっている。 「時間になったらカメラをONにするからな」 「えっ……!?」  このままでは――ディルドを入れようとする姿が映ってしまう。  瀬名は、 「どっ、どうかっ! おまんこにホースディルド入れるのっ! 手伝ってくださいッ!」  パイプ椅子の背もたれに手を置き、懇願する。 「お願いしますッ! ぜっ、全部っ! 入れたいんですぅっ……!」 「どうやって手伝ってほしいんだ?」 「あっ! ズブズブッって……! 思いっきりケツ穴に突っ込んでくだひゃいっ!」 「しかたないな」 「世話かけさせやがって」  立ち上がった重役ふたりが、瀬名の両脚を持ち上げ、 「せーの」  と椅子に思いきり突き落とす。 「おっ! ほっ! おぉっ! んっ!」  ナカにめり込んでいく巨大ディルド。 「まだまだ根もとが入ってないぞ」 「あと1分だ」 「もういちどいくぞ~。よっこら――しょっ!」 「オオーッ! オッ! オオッ――――ッッ……!」   裾野の広がった根もとまでズボ―ッ、と突き落とされ、 「くっ、苦しいッ! おなかっ! 苦しいッ!」  臍の下まで突き刺さったディルドに瀬名は鼻水を垂らす。 「あと10秒!」 「汚いな。鼻水を拭け」 「は……はいっ……」  慌てて鼻水を拭う瀬名。  部下が、瀬名の前にデスクを置き、ZoomのカメラをONにする。  四角い通話画面に、瀬名の上半身が映し出される。 (よ……よかった……下は見えてない……)  胸から上だけが映った画面に、瀬名はほっと胸を撫でおろす。  Web会議上には社長や同僚たちの顔があった。 (『瀬名!』) (『久しぶりだな。元気にしてたか?』)  懐かしい仲間たちの笑顔。 「は、はい……」  巨大なディルドに尻穴をブッ刺されながら、瀬名は、せいいっぱいの笑顔を見せる。 (『よかった。元気そうで何よりだ』) 「あ、ありがとうございます……」  爪先立ちになった足の指をピクピクさせながら、瀬名は、巨大な丸太でケツ穴を抉られるような痛みに耐えていた。

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